2012年8月5日日曜日

Memórias do Rio de Janeiro!!













March 2011,Rio de Janeiro


2011年の3月に同じタイミングでリオに行き、違う視点で捉えた二人の異なる作品をブラジル大使館にて展示させていただきます。
公文さんとは非常に良き飲み仲間で、ボトルキープの数が大台に乗ったので次の一本はタダなんです。余談だ。
彼にはあらゆる部分で差異を感じていまして、その違いが僕にとっては非常に面白く人間として、写真との向き合い方として学ぶべきとことろが多い存在です。

去年の3月は日本の真裏のリオにいたのですが、本当に自分自身日本の現状を知れば知る程、目の前に広がる世界を直視することに困惑した、そんな想いの滞在でした。
その時期に見た二人の眼差しを是非見にいらしてください。

オープニング8月31日17:00からで、二人でのトークショーもあります。

くるみ















くるみをすり鉢で潰して、くるみのペーストを作っていたのだが、
その作業が非常に気持ちよく、気がついたら無心になり没頭していたということが最近あった。

昔からなんとなく気づいていたがそこまで自分の中で日の目を浴びせていなかったこの
”すり好き感”。ごまをすったりさんしょうをすったり、母親の手伝いでやらされた記憶が頭によぎる。。日本独自の調理具すり鉢は、鎌倉時代から使われていたらしいが、

そもそもこの原始的な方法は更に遡った昔からある。
もしかしたら穫ってきた実や葉を砕いて食べるという人間の根源的な感覚が、
潜在意識の中にあることで、擦ることに対してどこか気持ちよさ、嬉しさを感じていたのかもしれないが、しかし僕が感じた一番の気持ちよさは、
反復作業をすることで無心になれることで、
くるみの形状から粉々に変化していくと、永遠に粉々にならないでくれとさえ思えてくる。

最近ちょうどスイスのベルンという街の作品が出来上がった。5ヶ月間という旅であった。白いキャンバスからペタペタと5000〜6000枚の写真を貼る作業。
その作業の後半になると記憶の断片が繋がっていくということで、その期間の記憶が走馬灯のように蘇ってくる、この時期の自分は非常に集中力がある。
作業的にはつらい部分もあるが、でもこのままずっと貼っておきたいとも思えてくる。

まさかくるみ擦りが作品作りの接点に至るとは思っていなかったが、そう感じたのは知らず知らずのうちに身体に擦り(!)込まれた10年にもなる継続の結果なのかも。。

身体が粉々になるまでにどれだけ継続出来るか分からないが、このシリーズに関しては無心で旅を続けて行きたい。

くるみ擦りおすすめです!
いやいや、、展示のお知らせをするため書いたつもりなのだが、だいぶ脱線した。。
この次に紹介したい。