2012年7月5日木曜日

nice day good fishing!!











以前住んでいたところの大家から立ち退きを命じられ、
それにより引っ越しせざるを得なくなり、新居での慣れない作業。
環境が変わったことと、海外での気の張った仕事が相まったことで、
どうも作業が効率よくまわらなかったが、ようやく張合わせが終わった。
完成したものは、あいにくアップ出来ないのでそれ以前のものを。あしからず。

Finally I hunted the city of Bern!














去年の3月にリオデジャネイロに撮影をしに行き、ある男に出会った。
サンタテレーザにあるデニスハウスというこじんまりとしたホテルに泊まり、
そこは毎朝白くレトロな約10人程が座ることのできる机を、宿泊者が囲み、
おのおのが鉄板で目玉焼きを焼き、パンを焼き、フルーツやチーズを皿に取り分け同じ机で朝食をとるというスタイルであり、僕はそうやって宿泊者と毎朝顔を合わせながら笑顔から始まる朝を迎えていた。
カーニバルの時期ということもあり、そのホテルにはアメリカからや、欧州からや、アジアからや、アフリカからなど様々な国の人が訪れ、おのずと朝のそのテーブルには国連の議会のようになっていた。
その男もテーブルを囲み朝食をとるうちの一人であった。
一際威圧感があり、身振り手振りの大きなチーズの好きのスイス人だった。
僕とアシスタントのアンドレアスが早々にホテルを出ようとしていたところ、
その大柄な彼が食卓のある部屋の窓から飛び出てきた。
「俺も連れて行ってくれ」と。。
もともとアンドレアスが彼に僕のことを話していたそうだが、それにしてもなんで?という驚きは隠せず。。
しかし気候のせいで気が大きくなっていたのか、撮影への不安からか、断るという選択肢はなく、どこぞのなにものかわからぬまま彼を撮影に連れて行くことに。
それからというもの、結局彼の帰国の日まで毎日僕の撮影についてきて、
昼間には「I wanna eat pizza」を連呼したり、現地で出会ったかなりセレブな方の家のプールに真紫色のパンツ一枚で許可なくダイブしたり、撮影が終わるのを待っている間寝てしまいなかなか起きなかったりと.....そんな自由奔放な彼であった。
それでも僕はそういう彼のおっさんなのに人間っぽく少年のようなところが大好きで、
10日程一緒にいたが、仲良くなり何度も飲んだ。
あまりその時に多くは語らなかったが、彼はスイスで写真に携わることを仕事にしているとのこと。
話半分ぐらいに聞いていたが、お互い帰国後彼から連絡があり、その内容はフォトフェスティバルに参加しないかとのこと。
非常に面白い話ではあったが、今年は自分の身辺的な問題により色々変化することを想定していたことや、他にも色々とお誘い頂いていた案件があり、なかなか返事出来ずにいた。
そんな矢先、僕の非常に近しい人間(彼とは一度Skypeをしたことがある)がパリフォトに行き、驚くことにあんなにも広い会場で偶然彼に遭遇することに。。
そんな運命的な出会いがあったことがさらに話を発展させ、打ち合わせを重ねたあげく彼らのフェスティバルに参加することが現実的になった。
実は彼はFestival Images(http://www.images.ch/)のディレクターであり、かなり全体的なことを取りまとめる偉いさんであった。。
もともとアンドレアス(リオのアシスタント)には俺の身分を伏せて撮影を見たいということを言っていたようだ。
まぁそれにしてもあんなポカがそないにエラいやつやったとは....という心の声が生声に変わりかけていたが。。それからあれよあれよという間にスイスのベルンの撮影をすることのサポートをしてくれたり、撮影にもリオとは違うぱりっとしたニュータイプで着いてきてくれたり、様々なことを発展的に進めてくれ、そんなこんなな背景のもとこの度ようやく完成した作品を出展するという運びに至った。本当に嬉しく思っている。
先日彼とのSkypeでの打ち合わせの中、
「リオからアンドレアスを呼ぼうと思う」という知らせがあった。
耳を疑ったが、考えてみると僕らを引き合わせてくれたアンドレアスという存在があって、一つのプロジェクトを作ることができ、それは彼からのプレゼントということだ。
胸が躍るとはこういうことかというぐらいに、身体のそこから喜びがこみ上げてきた。
そして中国酒を飲んだ。(余談だ)
自分が発信した行動により人と人が繋がり、のちに一つの大きな動きに変わる。
様々な偶然が重なり、それが様々なところへ飛火する。
背景にどのようなことが起こっていたかということがもの造りをする上で非常に大きなエッセンスになっているということを強く感じたし、偶然の出会いは次におおきなうねりを生み出す可能性を多いに秘めているということを非常に実感した。

最近そんなことを考えていたら、友人から今の気持ちとどんぴしゃな音源を教えてもらった。http://www.youtube.com/watch?v=Wdp5hHah0Pk&feature=related
  http://shop.ameto.biz/?pid=23471366
この曲聞いてたら君の事を思い出します。
ありがとうStefano!!!!